勉強会レポート: デジタル写真技術研究会 DIGITABLE
DIGITABLE(デジタブル)とはデジタル写真の技術探求にやまない同好のメンバーによる相互研鑽を目指した研究会です。
DIGITABLE” は毎月開催の定例勉強会と、徹底した情報公開&蓄積を目指したホームページを運営しています。
東京・江東区で活動中。2013年11月に7周年記念発表会を開催しました。
dgtl-3.gif
不許複製

2015年05月13日

DIGITABLE 第84回勉強会レポート

DIGITABLE 第84回勉強会レポート
2015年4月18日 於:江東区森下文化センター  第二研修室

150418_84th_report-top.jpg
プリントした写真を見比べ意見を交わす

Digitable 基礎講座「デジタルフォトの基本概念」:高木大輔講師
Photoshop 研究講座「粒子・粒状性」フィルム粒状感の再現について:平野正志講師
(※デジタブル第8回定例総会のためライトニングトークは休みました)

DIGITABLE写真技術勉強会(HOME) http://www.digitable.info

Digitable 基礎講座2015 第1回 高木大輔講師
「デジタルフォトの基礎概念」

2015年基礎講座の第一回目。
デジタルフォトについての基礎をまとめたもので、毎年恒例の講座となっている。
デジタルカメラで写真データが生成されるしくみを、イメージイラスト等を利用してわかりやすく解説している。シャッターを押せば写るのが当たり前のデジカメだが、その内部では高度な演算が行われている。…

150418_84th_report-01.jpg
■「デジタルカメラで画像が生成されるまで」では、イメージセンサーがレンズを通して画像を作成する仕組みを解説。撮像素子自体は色情報を持たず、べイヤー配列と呼ぶモザイク状のRGBのカラーフィルターをかけることでカラーの画像ができあがる。

■「JPEGとRAW」では、現在デジタル一眼レフのほとんどの機種で記録することができるJPEGとRAW形式について解説。一般に普及しているJPEGは、撮影後の大幅な調整が難しいので、撮影時に設定を正確に決定することが必要。RAWでは撮影後に調整を加えられるため、撮影時にあまり細かな設定を必要としないが、写真を完成させるための現像という作業が発生する。この二つの形式は、撮影スタイルにも大きな影響を及ぼす。

150418_84th_report-02.jpg

■「ベクトル画像とラスター画像」では、デジタルで表示される主な二つの画像形式について解説している。
画像ソフトの代表格であるAdobe Photoshopではラスター画像で解像度に依存するが、Adobe Illustratorではベクトル画像で拡大縮小に関係なく、くっきりと鮮明な線を保つ。

150418_84th_report-03.jpg

■「画像の解像度について」ではDTPでよく言われるdpiやppiにの概念について解説。商業(オフセット)印刷とインクジェットプリンタでプリントする際に必要な解像度を比較した。
オフセット印刷に使われる網点の比較画像は、普段印刷に携わらない人にもイメージがつかみやすいだろう。

Photoshop 研究講座 平野正志 講師
「粒子・粒状性」

最近のデジカメでは高感度においても粒状感(ノイズ)が目立たない。だが逆に粒状感の面白みを要望する声もあるようで、レタッチソフトにも粒状感を付け加える「粒子」という項目が現れている。

150418_84th_report-04.jpg

大小さまざまな粒が集まったフィルムの粒子と、ピクセル(四角)のあつまりのデジタルで作られた粒子と違いがあるか比較した。
比較したソフトは「Photoshop」のフィルター、Photoshop用プラグイン「シルバーエフェックス」、画像編集ソフト「ACDsee」の三種類。
写真とチャートを一つの画像にまとめてJPEGに変換したデータを元に検証した。
デジタルデータではグレーだけでなく黒や白の部分にもノイズがのってしまうことがわかったが、雰囲気のある面白い仕上がりになった。…

150418_84th_report-05.jpg
150418_84th_report-06.jpg

150418_84th_report-07.jpg
posted by デジタブル at 14:25| 勉強会レポート

2012年03月20日

DIGITABLE 第53 回勉強会レポート

rp_3.jpg

Digitable 基礎講座 2011 第10回
Photoshop CAMERA RAWによるRAW 画像処理:高木大輔講師

rp_31.jpg
Photoshop でRAW データを現像するときに使うのが「CameraRaw」というプラグイン。
次第にバージョンアップを重ね、明るさや色調といった基本的な調整はもちろん、レンズ収差の補正など豊富な調整機能をも備えてきた。
カメラメーカー各社のRAW データに加え、Adobe Bridgeを経由すれば、JPEG やTIFF 形式のデータも調整可能で、DNG 形式で保存すればRAW データと同じ感覚で調整を繰り返せる。CameraRaw5.0 以降では「補正ブラシ」や「段階フィルター」が使用可能となり、他のRAW ソフトでは対応できなかった部分補正に対応出来るようになったのが強みだ。

基本調整の特長の一つに強力な補助光効果がある。明部や中間調にほとんど影響を与えずに、暗部だけに補正効果が適用される。他のソフトやトーンカーブで対処するよりも上がりもよいようだ。あたかもレフ板使用したような効果で暗部を明るく補正できる。
筆者の場合仕事柄、RAW 現像後にブラシやグラデ―ションを利用した部分補正を使用することが多く例えば、「SILKYPIX によるRAW 調整工程」→( 画像書き出し後)「Photoshop による修正工程」といった二段階のフローにならざるを得ない。Photoshop Camera RAW を使用すれば、「補正ブラシ」や「段階フィルター」がRAW 調整の段階で使用可能で、部分補正ののほとんどがRAW 調整の段
階で解消できることになり、一工程で済むことになる。またRAW 調整のタグとして書きこまれるだけなので、後戻りも含め何回でも繰り返すことが出来、元の画像を痛めないまま保管できる(=非破壊編集)。

他ソフトとの長所短所を比べながら、自分なりのRAW 画像処理のフローを探って欲しい。

*******************************************************************************************
rp_32.jpg
参加者全員による“ライト二ングトーク
(各自持ち時間5 分)

KM さんは京都、若狭の撮影紀行について。
TM さんは小物商品の合成撮りのポイントを披露。
ST さんは写真塾での作品展の案内。
IF さんは毎朝の撮影散歩にモノクロモードを取りいれた。
AY さんはクリスピアでのモノクロ作品のハイライトの“白
抜け” に対する試行錯誤を報告。
MM さんは多重露光での写真をプリントで。
KS 年齢の節目での雑感を語ってくれた。

尚、ライト二ングトークを生かすため、毎月の内容を新規
のBlog 上でも展開して行くことになった。

********************************************************************************************
rp_33.jpg
Photoshop 研究講座 平野正志 講師
「Silver efex(シルバーエフェックス)」


シルバーエフェックスはフォトショップのフィルターに格納される、モノクロ調整用のPlag in ソフトだ。Silver efexpro2 となり格段に使いやすくなったので考察する。

初期表示はプリセットカテゴリーと画像表示「グローバル調整」の画面となる。プリセットはあらかじめ設定され、それぞれの調整画像のサムネールが現れ、37 種類もある。

その他にお気に入りとして登録することも可能だし、WEBにはプリセットの別のサンプルも用意され自由にダウンロードできる。

グローバル調整には明るさコントラストに加えてストラクチャがある。これはさらにデテールを加えたいときに「画像全体のオブジェクトとエッジを識別して、それぞれのオブジェクトのエッジに影響を与えずコントラストを高める。

その他ダイナミックブライトネス、アンブリファイホワイト、アンブリファイブラック、ソフトコントラストなど様々なコントラスト調整メニューがある。

最終調整ではトーニング、ビネット、周囲焼こみ、画像フレームがある。部分調整はニコンのソフトでおなじみの「コントロールポイント」の機能がある。

モノクロ作品づくりの調整についてはこのソフト内で完結するように作られており、非常に上がりもよい。
値段も手ごろで、厖大化しすぎたPhotoshop に抵抗を持つユーザも少なくないようで、有効だろう。
但しPhotoshop のプラグインなので、残念ながら肝心のPhotoshop が無いことには使えないが…!

*******************************************************************************************

rp_34.jpg

勉強会レポートのPDFはこちら
過去の勉強会レポートはこちら
posted by デジタブル at 23:29| 勉強会レポート